パリ五輪が盛り上がりを見せています。
数十年ぶりの馬術でのメダル獲得、柔道での日本代表の大活躍など、あらゆる競技で躍進を続けていますね。
そんな中、パリ五輪から新たに追加された競技・ブレイキンにも注目が集まっています。
ブレイキンは流れている曲に合わせてダンスするもので、アドリブ力や技術力が問われるでしょう。
今回は、ブレイキンの出場者でなく審査員にフォーカスを当てた記事をお送りします。
- ブレイキンの審査員は何人?
- ブレイキンの審査員は誰?
- 審査員の基準とは?
この3点についてお伝えします。
新しい競技なだけに、どのような流れになるのかなどが明らかになっていません。
ブレイキンの審査員は何人?
審査員についてお伝えする前に、今回の五輪で初めて採用されたブレイキンについて簡単に紹介します。
1970年代前半のNY・サウスブロンクス地方に起源をもつ。1980年代にメインストリームに躍り出た。当時はダンススポーツとして扱われておらず、即興のパフォーマンスを競うものだった。
五輪では1対1のバトル形式で行われる。
2018年に行われたユースオリンピック競技大会ではすでに採用されていたようですが、オリンピックに採用されるのは初とのことです。
ブレイキンが採用された理由として、若い世代を呼び込むためなどの理由があります。
ブレイキンの審査員は何人?
ブレイキンの審査員の人数は9人です。
人数が少ないと偏りなどが生じてしまうために9人もの審査員がいます。
この9人の審査員が、5つのポイントから選手を評価してタブレットで採点するのです。
審査基準:「技術性」、「独創性」、「多様性」、「音楽性」、「完成度」の5つ
特に、ブレイキンでは「個人・個性の表現」と「技術力」が試されます。
どんなに技術力が高くても、オリジナリティがないものは評価されにくいということですね。
また、独創性も重要ですので同じ動きを繰り返す・相手の動きを真似るなども減点対象です。
ブレイキンの審査員は誰?
実は、ブレイキンの審査員は人数は明らかになっていますが、審判員が試合開始前の発表となります。
- 日本 KAZUHIRO(新垣和弘)
- ドイツ FROST
- USA MOY
- ブラジル MIGAZ
- スペイン JESS
- 中国 KOWLOON
- 韓国 VIRUS
- フランス DOM-K
- ウクライナ INTACT
情報が入り次第おつたえします!
どの人もブレイキンで世界的な活躍をしており、他大会で審査員としての経験がありますので、五輪でも審判を務められています。
それでは1人ずつご紹介していきましょう。
KAZUHIRO(新垣和弘)
- 本名:新垣和泰(アラカキ カズヒロ)チーム名:Okinawa🇯🇵 BBoy
- 沖縄那覇市出身
- 1976年2月28日生 A型
- 48歳(2024年8月現在)
- 琉球大学経済学部卒
- 数々の国際大会・国内大会で優勝。
- 現在は全国各地で審査員や若手育成のための技術や歴史などワークショップ指導者として活動。
- パリオリンピックへ向けたプロジェクト“JDSFブレイキン部”公式審査員/JDSFブレイキンJUDGE/WDSF BFG JUDGE LICENSE
- 48歳(2024年7月現在)
- ブレジュケーション・マスターライセンス/日本ブレイクダンス青少年育成協会副会長 /
- (AllAreaCrew/OGS/FunkaBoogieRockerz/OriginalQuest)
FROST (ドイツ)
- シドニー在住
- ダンサー
- 振付師
- Threefold&Trivium 認定審査員
- 主催者・ヒップホップ
- 研究者、博士課程学生
MOY (USA)
- モイ・ラヴィス(Moy Rivas:別名B-Boy・モイ)
- 10代の頃ブレイクダンスに出会った
- ブレイクダンスの象徴となるHaviKoroを共同設立
- 20年にわたるキャリアにおいて世界中の大会で複数のタイトルを獲得
MIGAZ (ブラジル)
- 本名:ズールー・ミガス
- 国籍:ブラジル
- ブレイキングジャッジ認定
JESS (スペイン)
KOWLOON (中国)
VIRUS (韓国)
VIRUS(バイラス)T.I.P CREW
- T.I.P DANCE COMPANY 代表/設立者 (1996年 T.I.P CREW 創団)
- ソウル湖西芸術専門学校、ソウル綜合芸術学校 -兼任教授
- 社団法人韓国B-BOY協会―副会長
- Hollywood Movie”Legend of dancing ninja”振付指導
- Pussycat Dolls来韓公演オープニングショー T.I.P CREW 振付指導
- イギリス世界大会“UK BBOY CHAMPIONSHIP”韓国代表優勝
DOM-K
フランス・パリ出身
Dom-Kは
- 25.05.2024 フランス Battle Raw 6000€ 3vs3
- 16.05.2024 CN 2024 オリンピック予選シリーズパート1 – 上海 – 中国
- 20.04.2024ロ ルーマニア全国ストリートダンス&ブレイキング選手権
- 22.03.2024いいえ ノルウェー選手権 – ブレイキング&ヒップホップ 2024
- 03.11.2023 CL FDNBD パンアメリカン競技大会ブレイキング – サンティアゴ 2023 – チリ
- 16.07.2023 それ Campionato Italiano di Categoria Breaking FIDS
- 26.06.2023 言語 2023 ヨーロッパ競技大会ブレイキング – ノヴィソンチ – ポーランド
- 12.05.2023 マサチューセッツ WDSF アフリカ選手権 – ラバト – モロッコ
INTACT
【番外編】 TYQUAN
TYQUANさんは、「世界最高峰のチーム」と名高い「MIGHTY ZULU KINGS(MZK)」の現リーダーです。
2024年現在はダンサーとしてご自身が活動するほか、世界大会などで審査員を務めています。
ですから、パリ五輪で審査員を務める可能性がありましたが、パリ五輪では審査されていません。
【番外編】 石川勝之
石川勝之さんは「KATSU ONE」の名前でブレイキンの世界で活躍しています。
これまでにブレイキンで多くの活躍を見せています。
2023年の第5回全日本選手権など数多くの大会で審査員を務めておられる日本のブレイキン先駆者です。
パリ五輪ではブレイキン日本代表チームのコーチを務められています。
ですからパリ五輪での審査員としての参加はありません。
- 数々チームで世界大会優勝
- ブレイキン世界大会「Redbull BC ONE JAPAN」を川崎に誘致
- 競技としてのブレイキンを推進したダンス連盟と関係性を構築。
- MIGHTY ZULU KINGS、ALL AREAなどのチームで活躍。
- 日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部本部長/一般社団法人アーバンスポーツ大会組織委員会理事など
こう見ると、石川勝之さんはかなりの実績がある方なんですね!
石川勝之さんは、日本国内にとどまらず海外でも活躍しているブレイクダンサーです。
2024年現在は、自身がダンサーとして活躍するだけでなく若手ダンサーたちのサポートにも尽力しています。
パリ五輪での初めてのブレイキン大会。
コーチとして日本チームを率いるには石川勝之さんを応援したいと思います。
【番外編】白井健太朗
日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部事務局長をされている白井健太朗。
白井健太朗さんは今回テレビの放送の解説を担当しています。
どのような解説なのか、気になった方はこちら!
白井健太朗も様々な大会で審査経験があります。
白井健太朗さんについてご覧になりたい方はこちら。
【番外編】RAB DRAGON
もう一人、審査員を務められたことのある方をご紹介しましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください!
ブレイキンの審判員の基準は?
出典:スポニチ
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/02/19/kiji/20230219s00048000539000c.html
他の競技ですと、長年その競技の選手として活躍してきた人やその競技を教えてきた人が審査員になります。
ブレイキンははっきりと基準が分かりませんが、他の競技と同じくこれまでの実績がある方が審査員に選ばれるのではないでしょうか。
実際、さきほど審査員候補として紹介した2人はダンサーとしての活動の他、大会の審査員や選手のサポートを行っています。
世界大会で上位に入った選手たちの中で審査員を務める人はいないの?
世界大会で活躍した選手は、各国代表として出場するため審査員にはいないと思われます。
まとめ|ブレイキンの審査員の人数やメンバー
今回は選手でなくブレイキンの審査員に注目してお伝えしました。
ポイント | 内容 |
---|---|
ブレイキンの審査員数 | 9人 |
審査基準 | 技術性、独創性、多様性、音楽性、完成度の5つ |
代表的な審査員候補 | TYQUAN など |
ブレイキン日本代表コーチ | 石川勝之 |
ブレイキンの起源 | 1970年代前半、NY・サウスブロンクス地方 |
パリ五輪で新たに追加された競技、ブレイキンは1対1のバトル形式で行われ、技術力と独創性が評価されます。
審査員は9人で、技術性、独創性、多様性、音楽性、完成度の5つのポイントから選手を評価します。
代表的な審査員候補としては、世界的なブレイキンダンサーであるTYQUANが挙げられます。
また、日本代表チームをコーチとして率いるのが石川勝之さんです。
彼らの豊富な経験と実績が、五輪での審査員としての信頼性を高めています。
初採用の競技だけに、どのようなパフォーマンスになるのか大きな注目が集まっています。
他の競技は、ゴールする、ボールを落とさないようにする、相手の背中を床に付かせるなどのわかりやすいルールがあります。
しかし、ブレイキンは未経験者が見ていてもルールがわかりづらいという欠点があるようにも思えます。
バスケットボール、サッカー、柔道などに比べ、テレビ越しに見ている方がどれくらい持ち上がるのかが未知数です。
そこも含めてブレイキンが楽しみですね。
コメント