オーガニック=安全、中国産=危険は真実か? 食の専門家がズバリ答えます
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messy
2016.02.08 UPDATE

(2016年2月2日 messyより)意識高い子育てや、環境に配慮したスローライフ、エシカル&オシャレな話題づくりetc.それらに欠かせないものといえば、〈オーガニック〉でしょう。安全かつ安心で、何となく真人間になったような気分まで味わえるオーガニックでありますが、これって本当に〈体にいいもの〉なんでしょうか? その前に〈オーガニックとは何ぞや〉と聞かれると、正直簡潔に答えられないため、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会のHP(http://www.jona-japan.org/)を見てみました。 「農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。オーガニックが広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境が実現します」 なるほど、コレがオーガニック。なんて、わかったようなわからないような。さらに読み進めると「あくまで一般的な食品と比べた場合、オーガニックは安全」と説明されているので、何とな~くで〈オーガニックは体によし!〉〈農薬や化学肥料を使わないほうがいい〉と解釈する人は少なくなさそう。しかし、健康についてのこれぞという根拠は見当たらず。 ということで『理科の探検(Rika Tan)』(株式会社文理)の編集長であり、『ニセ科学を見抜くセンス』(新日本出版社)の著者である、左巻健男先生に、オーガニックのアレコレについて教えてもらいました。
木酢液や中国産野菜の農薬へのコメントは「うむむむ・・・」と思うのですが、個人的には大筋で同意しますかね。
農薬は洗えば落ちることが多いですが、カビ毒は洗っても落ちないし、かなり致命的なので、野菜はあまり気にせず買っています。
もちろん、地元の農家さんが作ったお野菜はその地域固有の種類であったりする物もあり、輸送によってでる二酸化炭素排出が減ることから、積極的に手に取るようにはしているのですが、それ以外は農薬の有無よりもよく洗うようにしています。
有機やオーガニック野菜の方が栄養素が多い、と言われる方もいらっしゃるのですが、現時点ではそんなに気にするほどでもないのと、やはり健康で長生きするならまずは禁煙、適正飲酒量、運動なので、まずはこの三点を何とかした方が良いと思います。また、お子さんにはいいものを!と思われる親御さんも多いかと思うのですが、そのようなエビデンスも今のところ出ていないと思いますし、まあ高校生にもなればそういうわけにもいかなくなるので、アレルギーなど何か問題がなければそこまで神経質にならなくてもいいのではないかと思います。
「総合評価」に関して
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詳しく知りたい場合はこちら >
柿崎真沙子
名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)
こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね!そうなんです、山崎パンさんはかなりの無菌に近い状態で作っているみたいですよ。http://healthnudge.jp/5976
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Satomi Ikoma
山崎パンがカビにくいのは、添加物の影響ではなく、生産工程が限りなく無菌に近い状態だからという話も聞きますが、どうなのでしょう?
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