「インフルエンザなら48時間以内に受診したほうがいい」は本当か?:朝日新聞デジタル

健康・予防

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favicons?domain=www.asahi 朝日新聞デジタル(アピタル) 2016.01.26 UPDATE

( 朝日新聞デジタル(アピタル)より) インフルエンザ迅速検査と抗インフルエンザ薬が登場してから、インフルエンザの治療は一変しました。インフルエンザが疑われる患者さんには検査を行い、陽性ならタミフルなどの抗インフルエンザ薬を使う、というのが一つの流れになりました。

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長嶺由衣子

千葉大学予防医学センター 環境健康学研究部門 大学院 医学研究院 環境健康科学講座 公衆衛生学 特任研究員 医師

インフルエンザにかかってタミフルを飲み,1〜2日病気にかかっている期間を短縮したいなら48時間以内に来るべし.基本的には風邪と同様に治る病気なのでお金と時間をかけてわざわざ来る必要はない,とする記事です.

この記事も誤解を生みそうです...
日本が世界のタミフル消費量の75%を使用しているのをご存知でしょうか?
日本以外の世界の国々ではほとんど使われていない薬です.

基本的には,大半の人はインフルエンザになってもタミフルは入りません.日本ほど衛生環境が整っている国においては,ちょっとひどい風邪,ぐらいの病気なので,現実的に周りにうつさないという意味で,診断をすることは良いと思いますが,タミフルを飲む必要は全くありません.

重症化する可能性が高い下記の4つに当てはまる人のみ,タミフルを飲むことが推奨されます.(米国疾病管理予防センターより)
・入院を必要とするような重症な人
・65歳以上の人、5歳未満、特に2歳未満の小児
・妊婦
・気管支喘息、糖尿病、慢性の心臓病など持病がある人、HIVなどによって免疫力が落ちている人

インフルエンザも生き物ですので,抗ウィルス剤であるタミフルを使えば使うほど,進化し,現在の抗生剤が効かないインフルエンザが出てきます.耐性ウィルスが出ると本当に必要な人の病気を治すことができなくなる可能性が出てきます.

本当に必要な人のみに薬を使用し,必要のない大半の元気な人は気合で治す.
普段元気な人にとっては,可能な限りの安静と水分・栄養補給.これに勝る薬はありません.

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