ひじきの鉄分、実は少ない? 食品成分表改訂
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朝日新聞デジタル(アピタル)
2015.12.27 UPDATE
(2015年12月25日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 食品成分に関する国内唯一の公的データである日本食品標準成分表の改訂版を、文部科学省が25日に公表する。一部食品を再分析したところ、貧血防止によく食べられる干しひじきに含まれる鉄分が、最近主流の製法では従来製法よりも10分の1近くと大幅に少ないことがわかった。
干しひじきは、”1982年版の成分表以来、含まれる鉄分は100グラム当たり55ミリグラムとされてきた。”
”今回の改訂に向けて再分析したところ、鉄釜だと100グラム当たり58・2ミリグラムの鉄分を含むが、ステンレス釜だと6・2ミリグラムだった。”
これは、私たち栄養士にとっては、かなりビッグニュースです。
鉄なべなど鉄製の調理器具を使うと、なべから鉄が溶けだして、調理した食品の鉄分が増えるのは有名な話です。
ですが、今までの食品成分表「干しひじき」の項目には、注釈で「煮熟後乾燥したもの。」とは記載されていましたが、『鉄製の鍋で』といった表記はなかったので、これに気づいていた栄養士は少ないのではないでしょうか。
今後は、「生」ではない食品の食品成分をみるときには、どのような加工がされているのか、しっかりチェックしないといけないと教訓になりました。
妊婦さんの食事アドバイスも、変わりそうです。
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佐々木 由樹
管理栄養士 健康運動指導士 MPH(公衆衛生学修士)
そういうことです(^◇^;)
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坪谷透
東北大学大学院歯学研究科 助教、博士(医学)、医師
大切なのは、ひじきではなく鉄鍋ということでしょうか?
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