肥満、糖尿病対策で再評価…花の都で「1日1万歩」
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yomiDr(読売新聞)
2015.12.28 UPDATE

(2015年12月23日 yomiDr(読売新聞)より) パリは日が落ちるのが早くなり、夕方6時にもなると、すっかり暗くなってしまう。最近は雨も多く、何となくウォーキングを中止している。運動不足解消のために始めた1時間の帰宅ウォーキングは、健康にも良さそうだし、体重減少や体形の変化など確かに良い兆候は見られたが、やめると途端に運動量が減り、元の状態に戻ってしまった。
フランス・パリ在住の方の記事です。パリの街は景色が美しく、歩くだけでも楽しいそうです。実際、景観の良さが余暇時間の歩行に影響を与えることが報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20472982
しかしながら、テロ以降、ランニングする人の姿が少し減ってしまったとのこと。最近はその数も戻りつつあるようですが、犯罪が多い地域では、ウォーキングする人が少なかったり、肥満の人が多かったりすることが報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24552845
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25982214
街の環境が、人を歩かせることもあれば、歩かなくさせることもあります。個人の努力だけでは限界があります。自然と歩きたくなるような街づくりが、日本全国、そして世界中で進むことを祈念しています。
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