日本人1000人分の全ゲノム情報、東北大が統合解析

病気・医療

  • 1,171
  • 3
  • 0

favicons?domain=techon.nikkeibp.co 日経デジタルヘルス 2015.08.26 UPDATE

1440491318LZeMexsS3n

(2015年8月24日 日経デジタルヘルスより) 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)などの研究チームは、東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査に参加した日本人1070人分の全ゲノムを高精度に解析。「1KJPN」と名付けた日本人の全ゲノムリファレンスパネルを構築することに成功した(プレスリリース)。次世代DNAシーケンサーで、のべ100兆塩基に及ぶ全ゲノム断片配列情報を解読。スーパーコンピューターによる解析と、他の手法による実験結果による検証とを組み合わせた。詳細は英国科学誌「Nature Communications」オンライン版に掲載される。

記事全文を読む

14345301913cc6d30fea2729514d366c8d4b1cf1ba

松尾恵太郎

愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部 部長 医師 博士(医学) 疫学修士 日本疫学会 理事

日本人を対象とした大規模な遺伝子配列情報が東北メディカルメガバンクで構築され、今後東北で実施されているコホート研究のみならず様々な研究にも使われて行くであろう、という話。

遺伝的な背景に関して、日本の一般集団を用いた非常に有用な大規模情報である。ただし、これだけで病気の仕組が解明される、というものではない、というのも理解しておく必要がある(もちろん、実際に携わっている人はその限界は理解されて居るであろうが、世間一般は、これでかなりが解明されるという印象を抱いてしまうでしょうから)。

遺伝的背景はこの数十年でかわるようなものではありません。ということは、この数十年の病気のパターンの変化は、殆どが環境的な変化によって起きている、という風に解釈する方が妥当でしょう。遺伝的な背景は、環境の変化による病気のパターンの変化に色づけ(専門的には遺伝子環境要因交互作用という言葉で呼ばれています)している可能性があります。この部分はまだ分かって居ないことだらけですので、研究を進めて行く必要がある部分です。

このジャンル、欧米と比べると研究体制という意味で遅れを取っている分野ですし、日本の研究者として巻き返しを図りたいところです。

  • 3
  • /
  • 専門家のいいね!1
  • 1427682568bdac8173bccfdf9e21f4a0cc8fa506d3
  • 143218123062e4ba92b4eae69e49f1441b3fa2c1ee
  • 14266691833e6fbbac9360605e06ee1337eb2adcac

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

「総合評価」に関して

HEALTH NUDGEでは、ご紹介する記事に関して、専門家の方々が3つの視点から評価をしています。

テーマの面白さ

新規性や注目度、有用性などが高く、テーマが面白いといえるか?

データの信頼性

根拠となっている研究やその他の情報がどれだけ信頼できるか?

誤解されない表現

事実解釈や結論に無理はないか(特に効果を過大解釈していないか)?

詳しく知りたい場合はこちら >

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です