「作り笑い」でも福が来た

リフレッシュ

  • 1,385
  • 6
  • 2

favicons?domain=www.yomidr.yomiuri.co yomiDr(読売新聞) 2015.07.22 UPDATE

1437471876sGfNvSwpqB

(2015年7月21日 yomiDr(読売新聞)より)  「笑う門には福来たる」といいます。  でも、「笑う」といっても、心から笑える場合もあれば、空気を読んで「作り笑い」することも多いですよね。  では、作り笑いをしても、福は来てくれるのでしょうか?  歴史をふりかえると、笑顔についてはじめて研究をおこなったのは、19世紀に神経学者として活躍した、ギューム・デュシーヌというフランス人です。  デュシーヌは研究の結果、同じ笑顔でも、自然な笑顔と作り笑いとに分けることができると主張しました。その違いは、目じりのシワなのだそうです。

記事全文を読む

1429007538dc08dd2db76c40ca5766ac8c1961d0af

奥原剛

大学病院医療情報ネットワーク研究センター 東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野 特任助教 MPH(公衆衛生専門職)

前にも書かせていただきましたが、「作り笑いでも心身の健康によい」という研究がある一方で、「自分に無理させるのはよくない」という研究もあります。例えば、「自分をコントロールするためのエネルギーは有限で、自分をコントロールしすぎるとそのエネルギーが枯渇して、何のやる気も起きなくなってしまう」という「制御資源理論」など。

よく知られている制御資源の研究は、美味しそうな匂いを発しているクッキーを「食べてはいけない」と言われた被験者は、クッキーを「食べてもいい」と言われた被験者より、その後のテストの成績が悪かった、というもの。

クッキーを食べないのもセルフコントロールが必要。
テストの問題を解くのもセルフコントロールが必要。
クッキーで我慢のエネルギーを使ったので、テストでは我慢がきかずに、成績が悪くなったと考えられるわけです。
この結果、経験的に、腑に落ちません?

作り笑いがいいかどうかは、時と場合や、その時の体調や、自分の性格に合わせて考えればいいと思います。

ちなみに、「制御資源」(セルフコントロールのエネルギー)が減っていることを示すサインがあると言われています。感情の浮き沈みを過剰に感じてしまう、つまり、嬉しいときは感激し過ぎて、悲しいときは落ち込み過ぎる、そういう状態は、セルフコントロールのエネルギーが枯渇しかけているサインだそうです(これも経験的に納得しません?)。そんなときは誰とも会わず、もちろん作り笑いもせず、仕事もせず、家事もせず、セルフコントロールが必要なことをやめて、休む時間をつくりましょう。

以前の記事
 『笑うと健康になるってホント?:おとなのカラダゼミナール
「自分は五月病かも」そう思ったときの3つのNG:もしかして五月病?と思ったら

  • 6
  • /
  • 専門家のいいね!3
  • 1427682568bdac8173bccfdf9e21f4a0cc8fa506d3
  • 142682509482f8b767dca3ad48c63db4f86377886b
  • 1462054317f325d6386d012f89d666629969d09d78
  • 1429131345XR5ivW3dIQ
  • 1426731572747f405f9a05b1b91ff104cbf3c4de04
  • 1437749773LX1Oc4UEhT

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

「総合評価」に関して

HEALTH NUDGEでは、ご紹介する記事に関して、専門家の方々が3つの視点から評価をしています。

テーマの面白さ

新規性や注目度、有用性などが高く、テーマが面白いといえるか?

データの信頼性

根拠となっている研究やその他の情報がどれだけ信頼できるか?

誤解されない表現

事実解釈や結論に無理はないか(特に効果を過大解釈していないか)?

詳しく知りたい場合はこちら >

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です