調剤薬局が「儲かりすぎ」と批判される理由
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東洋経済オンライン
2015.07.22 UPDATE

(2015年07月15日 東洋経済オンラインより) 薬局でお薬手帳を断ると、20円支払いが安くなる――。こんな話を聞いたことはないだろうか。 カラクリはこうだ。薬剤師の調剤に対して支払われる調剤報酬のうち、薬歴の確認などに対しては「薬学管理料」という項目がある。現行制度では、お薬手帳の記載を含めたすべての指導を行えば、ここで41点がもらえるが、患者がお薬手帳を持参しなかったり配布を拒否したりして、お薬手帳への記載ができなかった場合は34点に減額される。
「お薬手帳を断れば安くなる」というのは、テレビの健康番組や雑誌などでもよく見かけますね。
ですが、この議論は、「何のためにお薬手帳があるのか」がいまいち理解されていないことが原因のように感じます。本来は、併用薬や同効薬の処方有無を把握して、過剰投与や相互作用による副作用を未然に防ぐことが目的。その目的からすれば、20円の自己負担は決して高くないと思います。
しかし、ただ、お薬手帳にシールを貼るだけという薬局が少なからずありますね。薬剤師がお薬手帳を有効活用し、患者さんにアピールしていく姿勢も不十分のように感じます。
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