果物や野菜を食べても効果なし?血圧も脂質も改善しない厳しい結果
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Medエッジ
2015.06.15 UPDATE

(2015年6月11日 Medエッジより) 心臓や血管の病気のリスクが高く、太りぎみの人では、果物や野菜を食べても、血圧も脂質も改善する効果がないようだ。 北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストの公衆衛生センターを中心とした研究グループが、ジャーナル・オブ・ニュートリション誌で2015年5月13日に報告した。
92人(最終的には89人)を3つのグループに割り付けて、果物と野菜の摂取量の違いによって、3ヵ月間で血圧などに差が生じるかどうかを検討した研究です。その結果、統計学的に意味のある差が生じなかったので、「効果なし」と結論づけていますが、ちょっと言い過ぎ。人数が比較的少ない研究なので、「本当は差があるけれども、その差を見逃してしまう」確率が高い研究なのです。人数が少なくても、差がつけば「差がありそう」と結論づけられますが、差がないときは「差があるとも差がないとも言えない=結論づけられない」が結論になります。煮え切らない感じがするかもしれませんが、これが研究のお作法なので、ご理解ください。
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