「お酒で太る」はホント? ウソ?:左党の一分
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日経Gooday(グッデイ)
2015.06.02 UPDATE

(2015年4月28日 日経Gooday(グッデイ)より) せり出してきたお腹をさすりながら、「最近、飲み過ぎだなぁ…」とつぶやく人は多いかもしれないが、ホントに「お酒」は肥満の原因になるのだろうか? ダイエット理論の中には、「酒はエンプティ(空)カロリーだから太らない」という説もあり、たしかに塩をアテにしてお酒が飲めるような“本物の左党”には、メタボ腹の人はいないような…。そんなお酒と肥満との関係について、ダイエット専門医院「渋谷DSクリニック」の林博之院長にお話をうかがった。
「お酒で太るの?」は、よく質問されます。
この答えを出すために、いくつもの研究がされていますが、結果は一致していません。
アルコールは肝臓で代謝されるときに、たくさんのエネルギーを必要とするので、アルコールだけでは太りづらいようです。極端な例では、1日の摂取カロリーの半分(3000kcalを摂取した人だったら、1500kcal)をアルコールから摂取した場合は、2週間後に1kg痩せたらしいです。(Nutrition: 2001;17(7-8):677-8.)
でも、お酒をよく飲む人で太る人が多いのも事実。これは、アルコールによる食欲増進効果の可能性も。ただ、アルコールを飲んだ直後の食欲も、食欲が増進した研究結果と、とくに変わらなかったという結果が半々くらい(Physiology & Behavior: 2010 ;100(1):82-9.)なので、個人差なのかな・・。
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