【産経Health】「ミネラル入り麦茶」 毎日飲んで熱中症予防

健康・予防

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favicons?domain=www.sankei 産経ニュース 2015.05.29 UPDATE

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( 2015年5月29日産経ニュースより) 5月に入り真夏日が記録され、熱中症が気になる季節になった。  熱中症とは、暑い環境下で体内の水分やミネラルのバランスが崩れ、体内の調整機能が低下して発症する健康障害のこと。一時的な失神などを起こす「熱失神」、筋肉のけいれんなどを起こす「熱けいれん」、集中力や判断力の低下を起こす「熱疲労」、言動が不自然になる「熱射病」に分けられる。

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近藤尚己

東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者

特定の物質や食品の健康効果についてのこのテの記事、要注意ですよ~。

まず、査読付きの学術雑誌に掲載されている研究成果に基づく説明が最低条件でしょう。「査読付き」とは、研究論文が、その道の専門家たちのボランティアによる評価を受けることで、学術的な成果として一定程度妥当であることが担保されていること。これがなされていない論文は、これから査読を受ける段階か、学術的に受け入れられないレベルの問題があるものと考えるべきです。

研究倫理や利益相反(企業等との利害関係)も当然データに影響を与えます。スポンサーに都合がいいようにデータ操作するなどです。査読付き論文では、そういった情報が明確に公表されます。

そういう意味で、これはひどい記事。

研究が査読付き論文に基づくかどうか書かれていません。血液サラサラ、というのが医学的に何を意味しているのか、また、熱中症とどう関係があるのかわかりません。また熱中症が実際に防げるのかについて、何の検証結果も示されていません。利益相反の可能性も十分考えられます。

読者側、消費者側としてはメリットのない、場合によっては危険な部類の記事です。正直全国誌の新聞記者が書いた記事としては信じられません。

「胃に優しい抗酸化作用」とか、「胃腸を和ませ血液を冷やす」なども、医学的には解釈しようもありませんが、これは研究者の言ではないので許容範囲かもしれません。

残念ながら、日本は「信頼できる情報源」であるべき新聞の記事ですら、こういう情報が当たり前に掲載されています。記者や新聞社の健康情報リテラシーや報道倫理の改善が求められるところではないでしょうか。

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