「5歳までにピーナッツを食べさせるべし」、アレルギーが激減、有力医学誌で報告
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Medエッジ
2015.05.22 UPDATE

(2015年3月3日 Medエッジより) 赤ちゃんの時期にピーナッツを食べ始めると、ピーナッツアレルギーになる可能性が減ることが明らかになった。 英国の研究グループが世界でもトップクラスの医学誌に報告したもので、国際的に与えるインパクトも大きそうだ。
母乳、たまご、ピーナッツ、小麦・・小さいお子さんを持つ親の中には、「食べるな」という医者がいるかと思えば、「どんどん食べろ」という医者もいたりと翻弄されている方も多いのではと思います。
この研究はかなり厳密にデザインされた重要なものですが、一つの研究だけでは、広く「おススメ」できる基準を作るための証拠を確立できません。地域、食べる量、年齢など、条件が変わると結果が変わるかもしれませんし、今回はたまたま偶然効果があるように統計的に出てしまっただけかもしれないからです。お金も時間もかかりますが、地道にこのような研究が蓄積し、「まとめ」の評価をすることで、科学的な「結論」が出されます。早く出てほしいですね。
「総合評価」に関して
HEALTH NUDGEでは、ご紹介する記事に関して、専門家の方々が3つの視点から評価をしています。
テーマの面白さ
新規性や注目度、有用性などが高く、テーマが面白いといえるか?
データの信頼性
根拠となっている研究やその他の情報がどれだけ信頼できるか?
誤解されない表現
事実解釈や結論に無理はないか(特に効果を過大解釈していないか)?
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坪谷透
東北大学大学院歯学研究科 助教、博士(医学)、医師
学者としては、近藤尚己さんのおっしゃる通りだとは思います。
しかし一方で、現実社会の該当する年齢の子どもを持つ親にとっては、どちらを”信じる”にせよ、「早く食べさせるのか」「待つのか」のどちらかの決断を迫られるのが現実ではないでしょうか。
もし初めて幼い子供にピーナッツを食べさせるときには、
・医療アクセスの良いところ
・大人の手・心に余裕がある状況
が良いのではないかと思います。
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