寝たきり予防の“切り札”は友達! 米国の内科専門誌で報告
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日刊ゲンダイヘルスケア+
2021.12.11 UPDATE
日本は超高齢化社会となり、高齢で一人暮らしの世帯が急増しています。一人暮らしの高齢者は、脳卒中や心筋梗塞の予後が悪く、うつ病などの精神的な病気のリスクも高く、不慮の死も多いことが知られています。つまり、高齢者の一人暮らしは、それ自体が大きな健康リスクなのです。クリニックで往診を依頼されるケースでも、その多くが一人暮らしの高齢者の体調不良です。
友達がいることが、寝たきり予防につながるという内容の記事です。しかし、残念ながら、米国で行われた研究と書かれているだけで、原著が示されていませんでした。ざっと探してみましたが、特定することはできませんでした。このように、研究結果を紹介する記事では、原著を明記することが重要だと思います。なお、社会的なつながりと寿命の関連を報告する論文は、私の知る限り2010年ころからいくらか発表されています。また、予防医学研究の石川善樹さんのご著書『友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法』には、近いテーマでわかりやすく書かれています。興味がある方はぜひ手に取ってみてください。
「総合評価」に関して
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