動物にも悲劇:ロックダウン中の孤独な住民を楽しませるニュージーランドの動物園の努力(Animal tragic: New Zealand zoos strive to entertain lonely inhabitants amid lockdown)
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ガーディアン(The Guardian)
2020.05.03 UPDATE

サイはお腹をさすってもらうために姿を見せ続け、キリンはいつもの約束の時間をを守ってきたが、彼らを見る人は誰もいない
少し前の記事です。ニュージーランドの動物園で来客が無くなったので動物が退屈、動物園では趣向を凝らして動物の日課や楽しみの維持に努めているとの記事でした。
サイとキリンはいつもの「お客さんに会う時間」には約束の場所に姿を現すのに誰もいないので、職員がお客さんになりました。好奇心の強い動物には、新しいパズルを提供したり、香水やコロン(?!)を撒いたり、耳慣れない音を立てるなどの工夫を凝らしたそうです。農場やふれあい動物園の動物は新たな「関係」を築けるところに場所を移しました。しかし、知的で社交的な動物、ゴリラやKea (インコの一種に見えます)、カワウソやミーアキャットは人間のお客さんを見て楽しんでいたので、誰もいないことを不思議に思い、がっかりしているそうです。
動物が混乱しないよう日課を維持しなければならないというのは想像がつきますが、動物の中には人間ウォッチングをして楽しんでいたものもいたのですね。
ちなみにこの動物園はその後、収入が無くなったことで動物の餌代の確保が困難となり寄付を募りました。幸い多額の寄付が集まり、ロックダウンがもうしばらく続いてもしのげるようになったそうです。(その記事はこちら:https://www.theguardian.com/world/2020/apr/21/new-zealanders-donate-230000-to-help-zoo-orana-wildlife-park-feed-animals-during-covid-19-crisis)
人間だけでなく、いろいろなところに影響があるのですね。でも、人間を楽しみにしている動物がいることをしり、少し嬉しい記事でした。
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