糖尿病の治療薬により痛風リスクが低下 糖尿病の人の多くは尿酸値も高い
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糖尿病ネットワーク
2020.01.27 UPDATE

血糖降下薬であるSGLT2阻害薬により痛風のリスクが低下する可能性が、トロント大学(カナダ)のMichael Fralick氏らが実施した新たな研究から示された。詳細は「Annals of Internal Medicine」1月14日オンライン版に発表された。 SGLT2阻害薬を使用している人では、他の血糖降下薬(GLP-1受容体作動薬)を使用している人と比べて、痛風を発症するリスクが36%低かった。Fralick氏は「SGLT2阻害薬は2型糖尿病患者にとって最も効果的な薬剤の1つであり、痛風のリスク低減につながる可能性もある」と述べている。
糖尿病治療薬の一つであるSGLT2阻害薬についての記事です。この薬が痛風のリスクを低下させることが示唆される、と糖尿&高尿酸血症の患者さんにはうれしい話ですが、
記事にもあるように、現段階では痛風のリスク低減を目的とした使用をするにはさらなる検証が必要だと思います。
現在SGLT2阻害薬を処方されて飲んでいる人は「もしかしたら痛風のリスクも下がっているかも・・・」くらいの気持ちは持って良いかも。
この薬は体重増加を起こしにくい等、メリットがある反面、尿路感染を起こしやすい、脱水に注意が必要など、気を付けるべきこともあります。医師や薬剤師と相談しながら、適切な服薬を続けてくださいね。
SGLT2阻害薬に属する医薬品、商品名としては、スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、カナグル、ジャディアンス、などがあげられます。
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