何も悪いことをしていなくても人々は病気になる

食事

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favicons?domain=natrom.hatenablog NATROMのブログ 2019.12.28 UPDATE

がんを治すことが証明された食事療法は、現時点では存在しない。がんになりにくい食事ならある程度はわかっていて、がんの患者さんについても、基本的にはそうした健康的な食事が推奨されている。詳しくは■がん体験者の栄養と運動のガイドライン:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]を参照して欲しい。なにも特別なことはない。「健康的な体重へ減量し、その体重を維持しましょう」「野菜、果物、全粒穀物を多く含む食事パターンにしましょう」といったものだ。食べてはいけないものはない。当たり前だが、健康的な食事をしていてもがんになるときはなる。ましてや、がんを治す効果はない。

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柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

ニセ医学への注意喚起を中心に発信している内科医のNATROM先生。

 今回のエントリでは、がんに対する食事療法が人気になる背景には、「がんといった重大な災難には、それにふさわしい原因があるはずだ」という考えがあり、その一方でどうしても原因が特定できないこともあり、その乖離がこのような健康本の蔓延になってしまうのではないかと推測されています。

 確かに集団としてはリスクはあくまで確率論ですが、本人にしてみたら、疾病になる/ならない、治る/治らないというどちらかでしかなくなってしまいます。このギャップがにせ医療をはびこらせる原因にもなっているかもしれません。

 一方で、知人の管理栄養士のかたがこの記事を読んでコメントしてくださったのですが(コメント掲載は許可済み)、やはり患者さんとしては自分の食生活に自信がないから手っ取り早い方法に走ってしまう事が多いので、医師の方には栄養指導の指示書を書いて、管理栄養士に栄養指導を一任してもらうことで、患者さんそれぞれにあった栄養指導ができるので、他職種連携をもっと進めてもらいたい、とのことでした。

 確かに何でもかんでも医師がやることはないですよね。栄養はその道の専門職である管理栄養士の方に適切な指導をしていただくことが、ニセ医療がはびこることを防止し、がん患者さんの不安や自責の念を軽減する一つの解決策かもしれません。

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