高齢者にリスク高い薬、80代処方ピーク 睡眠・抗不安
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yahoo!ニュース
2019.12.10 UPDATE
のみ続けると転倒や骨折、認知機能の低下を招きやすいとして、高齢者はできるだけ使用を控えるべきだとされている睡眠薬や抗不安薬が65歳以上に多く処方され、ピークは80代だった。厚生労働省のデータをもとに朝日新聞が解析し、高齢者にリスクの高い薬が多用されている実態が浮かんだ。
実際の紙面では記事はもっと長くて、高齢者はいろいろな病院・診療科で同じような薬を含めていろいろな薬をもらうので注意が必要だという専門家のコメントや、睡眠薬・抗不安薬で認知機能が落ちたり、依存状態になった人の実例も紹介されています。
今回の記事で注目なのは、日本の大部分の処方をカバーするデータを利用し、39億錠もの睡眠薬・抗不安薬がどのくらい高齢者に処方されているかを調べたことです。
病気や薬の情報自体は当然個人情報ですが、個々の患者さんの情報がわからないように集計したものを厚労省のホームページで公開し、利活用を促しています。国や自治体がデータを持っているよりも、配慮はしつつある程度公開すれば、いろいろな人がそれを利用してみんなの役に立ててくれる、ということで、今回も新聞での調査報道として貴重な情報が明らかになっています。もっとこういった取り組みが進むといいですね。
広くオープンデータについて理解するには以下の記事も参考になるかもしれません。
なぜオープンデータが注目されているのか?その理由と活用事例に迫る!
https://data.wingarc.com/why-open-data-is-important-14125
不眠症や睡眠薬も過去のヘルスナッジでとりあげられているのでそちらもどうぞ。
不眠症(9)睡眠薬 副作用に注意
http://healthnudge.jp/12536
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