高地で育つ人の前腕は短い、その仕組みは謎 ヒマラヤ研究

健康・予防

  • 398
  • 1
  • 0

favicons?domain=www.afpbb jiji.com 2018.06.21 UPDATE

1529546819LVsELK2Kil

人間は極度の高地で育つと、成長過程で身体がエネルギーの節約を余儀なくされ、腕が短くなる可能性があることが、20日に発表された研究論文で明らかになった。  英国王立協会(Royal Society)のオンライン科学誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス(Royal Society Open Science)」に掲載された論文によると、高度3500メートル以上で生まれ育ったネパール人の男女は、類似の祖先を持つ低地出身の人々と比べて前腕が短い傾向があることが分かった。一方、興味深いことに、前腕と隣接する上腕と手については、両者に差はなかった。  これまでの研究ではペルー人の子どもらに同様の傾向が発見されており、山岳地帯の過酷な条件がその一因とする説を裏付けている。

記事全文を読む

1447395394abc6e563a9f5b1a6ead1f3eecf05dfd5

大西一成

聖路加国際大学大学院 公衆衛生学研究科 准教授  博士(医学) 環境疫学 公衆衛生学

環境の違いによる成長の変化について、高地(低気圧・低酸素が代表的な環境)による影響を調査したものです。
高地で育つ人は、前腕が短くなるその仕組みやその意味は不明としつつも、酸素濃度が関係している可能性が述べられています。酸素摂取量を向上させることで短くなるのであれば、前腕だけでなくそのほかの部位も小さくなっていても良いように思います。しかし、低地の人の上腕と手には差がなかったということです。
一方で、極限環境で成長順位が決定された結果、前腕が進化していないこと、つまり前腕の長さはそんなに重要ではなかったという見解も述べられています。
前腕は重要だから酸素摂取効率を高めようとしたこと、長さは酸素摂取効率よりも重要ではないから短くした。このことが、環境に適応するための結果であれば進化と言うことができるかもしれません。
また、大気が希薄な環境下では、胎児の段階から影響を受け適応しているという指摘もされています。
前腕の役割・機能やその意味、人間の進化の過程には、我々の想像を超えた自然の摂理が含まれているのかもしれません。このような研究による発見は、様々な分野の研究テーマに波及し、人間を解明する入り口や動機になりますね。

  • 1
  • /
  • 専門家のいいね!1
  • 14836823301c376c09ac650733c818b3d5a7fc4efd

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

「総合評価」に関して

HEALTH NUDGEでは、ご紹介する記事に関して、専門家の方々が3つの視点から評価をしています。

テーマの面白さ

新規性や注目度、有用性などが高く、テーマが面白いといえるか?

データの信頼性

根拠となっている研究やその他の情報がどれだけ信頼できるか?

誤解されない表現

事実解釈や結論に無理はないか(特に効果を過大解釈していないか)?

詳しく知りたい場合はこちら >

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です