ケンタやデニーズも「全席禁煙」 分煙はバイト採れず 東京都の条例先取り、喫煙客離れても長期ではプラスに
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日経スタイル
2017.11.08 UPDATE
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2020年東京五輪・パラリンピックに向けて屋内禁煙の機運が高まるなか、外食業界が分煙席を設けない全席禁煙にカジを切り始めた。先行する日本マクドナルドなどに続き、日本KFCホールディングスやファミレス「デニーズ」も全店で踏み切る。背景には来店客だけでなくアルバイトの従業員までたばこの煙を嫌っていて、従来の分煙では採用が難しくなってきたことがある。人手不足が外食各社の背中を押した格好だ。
チェーン飲食店が、全席禁煙にしないとアルバイトの確保が難しくなっているという記事です。
国主導による店舗内完全禁煙がなかなか進まない中、正直こういったボトムアップでしか完全禁煙を広める方策はないのかな・・・と少しがっかりしながら記事を読みました。しかしがっかりする反面、大手の飲食チェーンがこのような取り組みをすることで、受動喫煙防止がさらに広がることへの期待もあります。
早く、グローバルスタンダードに近づいて、服に臭いがついたり、他人の煙からの健康影響を気にすることなく、食事を楽しめる機会だらけになることを願うのみです。
「総合評価」に関して
HEALTH NUDGEでは、ご紹介する記事に関して、専門家の方々が3つの視点から評価をしています。
テーマの面白さ
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誤解されない表現
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伊藤ゆり
大阪医科大学 研究支援センター 医療統計室 室長・准教授 博士(保健学)
世界保健機構がすすめる受動喫煙防止は労働者の健康を守ることがそもそもの観点だったので、大手飲食店チェーンからこのような動きが出て来て、飲食店で働く人の受動喫煙が少しでも減っていくのはうれしいことですね。ただ、全面屋内禁煙の法律となれば、全ての労働者の受動喫煙が防げるので、小さなお店で働かざるを得ない方の健康を守ることもできます。
今や非喫煙者が8割の世の中。どっちに舵を切ればよいのかそろそろマーケティングがわかる企業はシフトして行っているようですね。大手から始まり、どんどんそれが主流になれば法律も作りやすい世の中になるといいのになあ、と思います。
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