郵便局員やヤクルトレディによる「高齢者見守りサービス」のアナログな良さ
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ダイヤモンドオンライン
2017.10.13 UPDATE

高齢の親と離れて暮らす家族にとっては、「独りで倒れていやしないか」「寂しい思いをしていないか」と親の生活を案じながらも、忙しさや距離の問題から頻繁に訪問するのはなかなか難しいのが実態だろう。 そんななか、離れた家族が高齢者の状況を把握できる、多様な製品・サービスが登場している。
人感センサーやカメラを使った”見守り”は人権や倫理の観点で問題になることもあります。その点、このヤクルトや郵便物を配る”ついで”に見守る仕組みは秀逸です。
見守られる方も、話し相手が欲しい時など、うれしいサービスになりそうです。
人とのつながりは、たばこに匹敵するほど、健康(寿命)との関係が強いことが知られています(1)。つながりを保つという意味でも効果がありそうです。
官民で連携した取り組みもあります。さいたま市では、同じように市が宅配業者やライフライン事業者(水道・ガス・電気など)と協定を結び、宅配物が玄関に溜まっているなど、事業者が「おかしいな?」と思ったときにそのことを市に伝える取り組みをはじめたおかげで、危険な状態になっているのが発見されたり、困窮していてい生活保護の申請をして助かった、など、命が救われた事例が出てきたといいます(2)。
(1)Holt-Lunstad J, Smith TB, Layton JB. Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic Review. PLoS Med. 2010;7(7):e1000316.)
(2)要支援世帯の早期発見のための通報等ガイドラインについて http://www.city.saitama.jp/002/003/001/004/p037898.html
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