終末期の人工透析、中止広がる…2014年以降に医療機関の半数が経験

病気・医療

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favicons?domain=yomidr.yomiuri.co Yomiuri Online ヨミドクター 2017.06.27 UPDATE

終末期の患者らの人工透析の導入を見送ったり、中止したりした経験のある医療機関は、2014年以降で約半数に上るとする調査結果を、日本透析医学会理事で川島病院(徳島市)副院長の岡田一義医師がまとめた。

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酒匂 赤人

国立国際医療研究センター国府台病院総合内科医師 公衆衛生学修士

腎臓は体の余分な水分や老廃物を尿として体外に捨ててくれる役割があります。糖尿病をはじめとするいろいろな病気で腎臓が悪くなると腎不全という状態になり、全身がむくんだり、胸に水がたまって呼吸が苦しくなったり、命にかかわる状態になります。

人工透析は体から血液を抜き取り、機械で余分な水分や老廃物を除去して、また体に戻すことで、腎臓の代わりをしてくれる治療です。
 
透析学会のページには『 腎不全 治療選択とその実際(2016年版)』がのっています。
https://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/2016jinfuzen.pdf

腎不全の方にとっては必須な治療である一方で、腎臓以外にもいろいろな病気を抱えている人にとっては透析だけをしても体調がよくならないこともあったり、寝たきりや認知症の方にとっては透析治療も結構負担になったりします。

出来る限りの治療をすべて行うことが本当にご本人のためにはならず、かえってつらい思いをしたり、不自由な生活が長引いてしまうこともあります。

記事の中にある、透析の導入見送りや中止の条件と踏むべき手続きに関する提言というのは、おそらく以下のページの「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」ではないかと思います。http://www.jsdt.or.jp/jsdt/1637.html

治療をすることが本当に本人のためになるのかという点で、癌、高齢者の繰り返す肺炎、人工呼吸器を含む集中治療、胃瘻など、様々な領域に関して、医療者も患者も家族も悩んでいる人がいて、いろいろな角度から議論されています。基本的には一律に治療をするしないではなく、個々の状況や考え方によって、いろいろな立場の人で話し合って、ご本人にとって一番いいことを決めるというのが共通する原則ではないかと思います。

「認知症患者への胃ろう、どうしたらいい?」という朝日新聞デジタルの記事を挙げておきます。ちょっと長めですが丁寧な解説文で、私自身の論文もごく一部引用してくれているという極めて個人的な理由もあって、紹介しておきます。
http://www.asahi.com/apital/articles/SDI201512034245.html

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