タモリの「友達なんかいらない」に橋田寿賀子が共感する理由 (NEWS ポストセブン)
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Yahoo!ニュース
2017.01.25 UPDATE
「私には友達がいない」――そう話すのは、作家の橋田壽賀子さん(91才)。本誌・女性セブンでもお伝えしてきたが、夫と死に別れ、子供も親戚もいない橋田さんは安楽死を熱望している。多くの同級生はすでに鬼籍に入り、今や心を残したり、残されたりする友達もいないから、認知症になったら安楽死で逝きたいというのだ。
友達の数や友達の多様性が多いと、幸せであるなどの研究結果がある一方で、「友達なんかいらない」という橋田壽賀子さんとそれに共感するタモリさんのコメントが紹介されています。
人のつながりや地域のつながりが健康に与える影響を研究するソーシャル・キャピタルの分野でも、こうした「つながり」に負の側面があることは以前から指摘されています。
誰もが経験したことがある通り、近すぎる関係性はしがらみになることもあれば、記事で紹介されているようにとても仲の良かった関係性が自分の意図しないところで一転してストレスとなるような関係性になることもあります。最近のSNSでの「いいね」に対する反応や、「他の人のいい書き込みを見ると鬱になる」などもこうしたつながりの負の側面の一つかもしれません。
私自身も言葉や日本ならではのニュアンスも十分に通じない海外に出ることで、今まで培ってきた関係性やコミュニティとの繋がりが無くなってしまったのではと感じることがあり、とても寂しく苦しい気持ちになることもあります。
「社会的に孤立」をして一人で生きていける人間はほとんどいないと思います。橋田さんの言葉の真意がどこにあるかはわかりませんが、人間は複雑な存在ですし、もう友達なんて作らない!と思うこともあれば、やっぱり今日は誰かとお茶したい、誰かに助けてほしいと思うこともあるでしょう。
「友達なんかいらない」と公に言う心境に至った橋田さんの人生に関心を持った記事でした。
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