シロートIT企業は参入してはいけない? 医療・健康情報を扱うメディアのあるべき姿とは(青木勇気)

健康・予防

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favicons?domain=bylines.news.yahoo.co Yahoo!ニュース 2016.12.08 UPDATE

グロースハックという言葉が使われるようになって久しいが、成功パターンを見出し急成長を果たしたメディアでも、得られるのは賞賛ばかりではない。モラルを欠いたやり方で検索結果の順位を上げることで、誹りを受けることにもなる。

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奥原剛

大学病院医療情報ネットワーク研究センター 東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野 特任助教 MPH(公衆衛生専門職)

引き続き健康情報サイトwelq等の閉鎖の件です。この件の問題の一つは、テキトーな健康情報が検索で上位表示されることでした。そこでこの記事では、「「go.jp」(官公庁など)、「ac.jp」(大学病院など)などのドメインや、製薬会社、医療機器メーカーの医療健康情報サイトを、機械的に上位に表示するようにする」などの提案をしています。良いと思います。

しかし、官公庁や病院や製薬会社等の科学的根拠に基づく情報を、人々がちゃんと読んでくれるかというと、読んでくれないと思います。なぜなら、かたくて、読みにくくて、難しいことが書いてあるからです。

僕は最近、子宮頸がんワクチン、インフルエンザ予防接種、がん検診を勧めるサイトやブログの読みやすさと、それらに反対しているサイトやブログの読みやすさを比較する調査をやりました。反対派のサイトやブログは、「ワクチンや検診は無意味で有害だ。製薬会社や病院の金儲けの手段だ。騙されてはいけない」などと書いています。陰謀論も混じって、むっちゃ怪しいです。

しかし、読みやすさをスコア化して比較すると、推奨派の正しい記事よりも、反対派の怪しい記事の方が、読みやすいんです。

多くの人は、読みにくいサイトはとばして、読みやすいサイトだけを読みます。そして、読みやすい情報は、受け入れられやすく、記憶に残りやすいです。

僕はこの現状を「情報戦だ」と思っています。正しい情報と、怪しい情報とが、戦っていて、今は正しい情報が負けている(見てもらえないし、使ってもらえない)。

なので、正しい情報を上位表示するなどのSEO対策に加え、正しい情報を発信する人たちが、読みやすく分かりやすい情報発信をしていかなくてはならないと思います。怪しい情報の読みやすさ・分かりやすさに負けないように。

なので、この記事がいうように、「コラム的な軽い健康医療情報にも存在意義がある」という点にも僕は賛成です。読みやすい情報が興味と理解の入り口になるからです。

この記事の著者は、「病気や障害を持つ人のQOLの向上に貢献したい」との思いで、ヘルスメディアを運営されているそうです。そういう方もいらっしゃって、嬉しいです。

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