子宮頸がんワクチン副作用「問題」はなぜ起きたのか? (BuzzFeed Japan)

病気・医療

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favicons?domain=headlines.yahoo.co Yahoo!ニュース 2016.12.05 UPDATE

30代後半の女性が発症のピークになっているがんがある。子宮頸がんだ。毎年、約1万人が新たに子宮頸がんになり、約3000人が亡くなっている。子宮頸がんはワクチンで防げるにもかかわらず、予防接種は事実上、頓挫した。「副作用」を訴える声が広がったためだ。これはワクチン接種が原因なのか?別の背景があるのではないか。専門家の研究が進んでいる。子宮頸がんワクチン接種問題を研究する、帝京大学ちば総合医療センターの医師、津田健司さんはこう警鐘を鳴らす。「このままでは、子宮頸がん患者も、予防接種を控えた人も、副作用を訴える人たちも、だれも救われません」。

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奥原剛

大学病院医療情報ネットワーク研究センター 東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野 特任助教 MPH(公衆衛生専門職)

子宮頸がんワクチン接種による重い副作用の起きる確率は、以下のうちのどれが正解でしょうか?

百人のうち7人
千人のうち7人
1万人のうち7人
10万人のうち7人
(答えは最後で)

俳優の成宮寛貴さんの薬物報道に対し、ダウンタウンの松本さんは「ワイドナショー」で、「白黒ついていないことをこんなに大きく報道していいのか」と、週刊誌フライデーのやり方を批判していました。そして、「白やったときは、この番組でしっかり白やったってやってあげないと」といっていました。

これと同じことが、2013年から続く子宮頸がんワクチンの問題でもいえます。

この問題をまとめると、ワクチンの副作用かどうかは分かっていない症状を、大手メディアが副作用だと勇み足で断定して報じた結果、反ワクチンの世論が一気に高まり、ワクチン接種が実質ほぼ行われなくなっているという問題です。大手新聞が報道したのを免罪符にテレビが報道し、新聞とテレビが報道したのを免罪符に雑誌やネットが報道して炎上しました。

多くの方は新聞とテレビを信じます。そして、新聞とテレビの報道は取材が基本です。取材が基本ということは、とりわけ今回の問題で顕著なように、“被害者”のストーリーが主に報じられることになります。ストーリーはイメージと感情に訴え、記憶に残り、強い説得力を持ちます。副作用の起きる確率がどれだけ小さかろうと。

冒頭のクイズの正解は10万人のうち7人です。しかし、ある調査によると、保護者の多くが実際の確率の10倍から1000倍高いと勘違いしていたそうです。つまり、100人のうち7人だと思っている人もいた、と。

新聞とテレビ、その他メディアの責任です。

副作用といわれる症状が本当に副作用なのかは、現時点ではわかっていません。わかってはいないにもかかわらず、ワクチンを接種する人がほとんどいなくっている結果、将来、子宮頸がんになる人が増えてしまうことが大きな問題だ、とWHOからも注意されている現状です。

白黒がわかっていないのだから、メディアは「あのときは黒だと報じましたが、実際には白黒が分かっていません」と報じ直すべきでしょう。松っちゃんのいうとおりです。

しかし、プライドが高いのか、誠意がないのか、どうでもいいと思っているのか、某全国紙のウェブサイトは、この一連の問題のまとめページに、今も誤解を招く見出しをつけています――「少女たちの人生を狂わせた? 「子宮頸がんワクチン」の実態」。
見出しの下の日付は2016.07.27。最近です。

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