「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
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NEWSポストセブン
2016.11.24 UPDATE
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「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。
どこのジャーナルで発表された研究なのでしょうか。調べてみたものの、若干数字は異なるようですが、日本病態栄養学会 年次学術集会で発表された研究のようですね(http://blh.co.jp/seminar_app191.html)。ということは、まだ学会発表レベルの研究であり、エビデンスレベルとしては非常に低いといわざるを得ません。
また、再発グリオブラストーマに対するケトン食のパイロットスタディはあるようですが、現時点で得られる情報として末期がん患者の方にこのような食事療法を薦めるだけの根拠は検索サイトで調べた限りでも見つかりませんでした。
また、いつも指摘していますが、マスコミ各社におかれましては、根拠となる論文掲載ジャーナルおよび論文タイトルの明記をお願いいたします。学会につきましてもエビデンスレベルとしては低いものの、できる限り発表された学会名を明記していただけますようお願いいたします。
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