やり過ぎ厳禁! 「適度な運動量」ってどれくらい?

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favicons?domain=gooday.nikkei.co 日経Gooday(グッデイ) 2016.11.24 UPDATE

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適度な運動は体にいい。ただし、注意してほしいのは「適度な運動」ということ。運動はやればやるほど体にいいわけではない。それどころか、運動のやりすぎは健康を損ねることさえある。

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中田由夫

筑波大学 医学医療系 准教授 博士(体育科学)

運動をし過ぎると健康に良くない、というちょっとショッキングな記事です。「運動をすればするほど健康に良い」と考えているひとにとっては、運動をやり過ぎていないか、考えさせられますね。

この記事では、Circulationという信頼できる学術雑誌に掲載された以下の論文を引用しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25688148
この論文では、英国における110万人の女性を対象に身体活動の頻度を聞き取り、平均9年間の心臓血管疾患の発症を調査しています。その結果、身体活動をおこなっていない女性と比較して、中程度の身体活動をおこなっていると、心臓血管疾患の発症は抑制されていました。しかしながら、高強度の身体活動を毎日おこなっていると、高強度の身体活動を週2-3回おこなっていた者と比べて、心臓血管疾患の発症リスクが高まっていたのです。

この記事でやや言い過ぎな点は、「運動を毎日欠かさず行う人は、心臓病や脳血管疾患のリスクが高くなってしまった」としている点です。前述したように、週2-3回の運動実践者と比較すると発症リスクは高まっていましたが、心臓疾患については、毎日運動している人の発症リスクは、まったくおこなっていない人と比較すると11%ほどリスクが低下しています(相対危険度0.89、95%信頼区間0.84-0.93)。ただし、脳血管疾患については相対危険度0.96(95%信頼区間0.89-1.04)となっており、非運動習慣者と比較しても運動効果は認められません。したがって、「適度な運動は健康に良いが過度な運動は健康に良いとは言い切れない」とは言えそうです。

過度な運動が健康にデメリットとなる可能性については結論が得られていません。仮にデメリットとなる場合、この記事では男性ホルモンの低下が関わっているのではないか、という医師の意見を紹介しています。しかしながら、この意見について引用されている学術雑誌は、日本の和文誌であり、十分に信頼できるほどのデータは示されていません。過度の運動は健康に良くない可能性を頭に入れつつ、適度に休息日を入れながら運動を習慣化することを目指していただければ良いと思います。

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