「食事だけで痩せたい人」に伝えたい落とし穴

食事

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favicons?domain=toyokeizai 東洋経済オンライン 2016.08.10 UPDATE

残念ながら、ほとんどの人は20代を境に年1%ほど脂肪が増えていく。近年は、30代以上の日本人男性の3人に1人が体重と身長の関係から肥満度を表す「BMI」25以上の肥満に。うち半数が健康障害を伴う「肥満症」だと言われている。 お腹が出ているのはカッコ悪いだけでなく健康に悪い。そもそもなぜ太ってしまうのか。どのような体の絞り方があるのか。トレーニング法や食事法などの最新情報を世界中から集め、自ら実践して有効な手法を体系化した筆者が、『HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング』にまとめたトップアスリートにも伝授している肉体改造の基本を公開する。

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笹井浩行

東京大学大学院総合文化研究科・助教 博士(スポーツ医学)

この記事が主張する情報の対象が、一般的な体型の人ならまだしも、肥満者など健康上の理由で体重管理が必要な人を対象とする情報とも捉えられる以上、指摘しておきたい記述がいくつかあります。

>「食事量を減らせばやせられる」が通用するのは代謝の活発な20代まで。
決してそんなことはありません。65歳以上の高齢肥満者でも、食事量を減らすだけで、年間10%以上やせられることが報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21449785

記事中の書籍で紹介されている高強度インターバル運動(HITT)について、その書籍の帯には「たった4分、あとは何もしなくても1000kcal消費する可能性を秘めている」とありますが、そんなことは決してありません。

確かに、酸素借や運動後過剰酸素摂取量(EPOC)といって、高強度の運動後には追加でエネルギー消費が高まることが知られています。ですが、ビジネスパーソンが入浴前にさっと済ませられる程度の運動4分間に対して、そのあと1000kcalも余分にエネルギーを消費することは到底考えられません。

むしろ、HIITは一般的な有酸素性運動よりも、体力の維持向上が期待できる一方で、(運動後も含めて)エネルギー消費量が小さいことから、宇宙飛行士向けのトレーニング法として期待されています。体重が減りやすい運動は、余計に食事量(=宇宙船にとっての重荷)となるため好ましくないようです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22872993

短時間で実践でき、体力向上が期待できることからHIITは優れたトレーニング法といえます。ただし、やせることや筋肉量を増やすことには、大きな期待は禁物だと思います。

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