運動がダイエットの手段として思ったほどあてにならないという話

ダイエット

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favicons?domain=lifehacking Lifehacking.jp 2016.07.07 UPDATE

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今回紹介する話題の結論は、とりあてて新しいものではありません。むしろ常識と言っていいでしょう。「運動と健康的な食事が、ダイエットの鍵だ」という話です。あたりまえ、ですよね? でも、この二つのバランスが思った以上に厳しい、つまり体重を減らすために運動量を増やせばいいという公式にはいろいろと前提があるということを、Vox の記事と動画で最新の知見をまとめてくれています。頭の片隅においておくと、なかなか有益です。

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笹井浩行

筑波大学医学医療系研究員 博士(スポーツ医学)

体重を減らすことの手段として,運動の影響は予想以上に小さいことを紹介した記事です.私自身の研究経験からも,この記事の内容には強く賛同できます.

紹介されている動画(英語)もよくまとまっており,一見の価値ありです.

記事にもあるように,代償的に食事量が増えたり,運動以外の生活活動が減ったり,(疲れて)座る時間が増えたりといった行動が起こることが知られています.そのため,運動単体で期待できる体重減少を得られないことがよくあります.

私たちの研究では,肥満者に週2回,1回1時間のウォーキングを3ヵ月間実践してもらったところ,体重は平均で2~3kgの減少に留まりました.上記の代償行動が大いに影響していることが推察されます.

あくまで”体重を減らす”ということに着目すれば,運動よりも食事のほうが圧倒的に影響度が大きいことに疑いの余地はありません.

ただし,減らした体重を維持することに関しては,食事に比べ運動の重要性が高まることが,多くの研究によって示されています.体重を減らす際に実践するような節制した食生活は長く続けることが難しい一方で,運動は楽しみや爽快感などを伴うことから,一度習慣化すれば,長期にわたって続けることも難しくありません.そのため,体重管理が長期にわたるほど,運動が大事になってくる傾向にあります.

運動には体重を減らすこと以外に,たくさんの健康増進効果が確認されています.お薬は特定の症状や疾患のみに効果を発揮するのと異なり,運動は幅広く様々な健康効果が期待できる点が良いところです.この記事の趣旨は,それらを否定するものでは決してありません.

あくまで,”体重を減らすこと”に特化すれば,運動の影響は思ったより少ない,ということを念頭に置いておくことが大事です.

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