震災直後の記録と、SGLT2阻害薬の脱水の懸念

病気・医療

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favicons?domain=medical.nikkeibp.co 日経メディカル Online 2016.04.20 UPDATE

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 4月17日、日曜日。熊本地震の本震から2度目の朝。昨日に比べると自分が落ち着いていることが分かる。車中泊も2日目になると慣れたもので、ぐっすり眠ることができた。ただし、あくまでもこれは僕の場合であって、一般の方は消耗の度合いを深めているに違いない。

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長嶺由衣子

千葉大学予防医学センター 環境健康学研究部門 大学院 医学研究院 環境健康科学講座 公衆衛生学 特任研究員 医師

今回熊本で被災をされ、糖尿病の定期内服薬を持っている方々に注意を促す記事です。
被災した際、断水になったり、水が出たとしても飲める状態ではないなど、脱水になりやすいということを今回の地震で身をもって経験された薬剤師が書いてくださっています。

SGLT2阻害薬という糖尿病の新しいお薬は、その主な副作用に「脱水」があります。今までのお薬が肝臓に糖を取り込んだり、膵臓にインスリンを出させたりすることで血中の糖を下げていたのとは異なり、このお薬は尿から糖を排出させることで血中の糖を下げます。通常の状態であれば副作用も少なく、作用する可能性のある患者さんはたくさんいらっしゃるのですが、脱水になりやすい状態であれば話は別です。糖でおしっこの濃度が上がれば水分もたくさん一緒に出て行くので、脱水になりやすいというのがこのお薬の特徴です。

SGLT2阻害薬は一般名で、お薬の名前はたくさんあるので、以下のサイトをご覧ください。
http://dm-rg.net/1/001/010900/list/

もし被災された方でこの中のお薬を飲んでいる方がいらっしゃいましたら、可能な範囲で行きつけ、もしくは近くのお医者さんでご相談ください。お知り合いの方がいらっしゃれば是非おしらせください。

他にも、脱水になって困るお薬として、"ジゴシン"や"ラニラピッド"と言われる心不全、不整脈で使われるジギタリス製剤があります。脱水になりやすい場合は、一時的であれば一旦薬を止めておくというのも選択肢になることがあります。

今回今一度、もしお薬手帳がお手元にあれば、自分の飲んでいるお薬をご確認頂ければ幸いです。
一刻も早く平穏な日々が訪れますことを心より祈っております。

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