自宅で死を迎えるがん患者は生存期間が長い

病気・医療

  • 1,799
  • 2
  • 0

favicons?domain=news.e-expo 健康美容EXPOニュース 2016.04.07 UPDATE

1459943900UMmaVDgSG2

最期のときを自宅で過ごすことを選んだがん患者は、病院で死を迎える患者よりも長く生きることが、日本の大規模研究で明らかにされた。 この知見から、医師は死期の迫るがん患者に対し、自宅での緩和ケアを迷わ...

記事全文を読む

14473235612ffcdccd137cf89b3ff1a78dd139aa76

尾瀬功

愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 主任研究員 医師 博士(医学)

 終末期がん患者さんは家で過ごしても入院するのと比べて生存時間は変わらない(むしろやや長い)という結果です。記事の最後に元の論文へのリンクもあります(英語、抄録のみ無料)。また、この記事以外にも他の新聞などでも多く取り上げられているようですね。

 この研究は日本全国58施設で大規模に行われた研究ですので、日本人全体にすぐにも当てはめられる結果です。自分の家で最期を過ごしたいという希望は多いものの、実際病気になると自宅療養で十分な治療ができるのかという不安が患者さん本人も家族も大きく、しかたなく入院を選択してしまうことも多いです。しかし、この研究はそれらの不安を解消するための材料になりますね。実際、この研究でも入院した人の方が多く点滴や抗生剤を使われたようですが、生存期間は自宅療養の人とあまり変わりませんでした。

 あまり一般的には知られていませんが、現在は訪問診療や訪問介護が充実していますし、介護保険も通常は審査などに時間がかかりますが、がんで症状が強い場合はすぐに使える場合があります。病院でしかできないと思われがちな点滴や酸素吸入も自宅で可能ですし、病院と同じような電動ベッドなどの器具のレンタルもあります。こうしたいろいろな手段や制度は変わる場合がありますので、病院のソーシャルワーカーさんなどに相談するといろいろ教えてくれるはずです。
 私事になりますが、私の祖父が胃がんで亡くなるまで一ヶ月ほど自宅で過ごしました。上記のような制度をフル活用させてもらったおかげで、本人も満足そうでしたし、家族もゆっくりと最後の時間を一緒に過ごすことができました。もちろん全ての人が自宅を選択するわけでもないですし、病状から自宅は無理となることもあるでしょう。それでも最後ぐらい、多くの人が自分の思い通りに過ごせるようになって欲しいですね。

  • 2
  • /
  • 専門家のいいね!1
  • 1427682568bdac8173bccfdf9e21f4a0cc8fa506d3
  • usericon_noimage

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

「総合評価」に関して

HEALTH NUDGEでは、ご紹介する記事に関して、専門家の方々が3つの視点から評価をしています。

テーマの面白さ

新規性や注目度、有用性などが高く、テーマが面白いといえるか?

データの信頼性

根拠となっている研究やその他の情報がどれだけ信頼できるか?

誤解されない表現

事実解釈や結論に無理はないか(特に効果を過大解釈していないか)?

詳しく知りたい場合はこちら >

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です