被災高齢者の足腰衰え進む 元気だった4割が訴え 南三陸町:朝日新聞デジタル

健康・予防

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favicons?domain=digital.asahi 朝日新聞デジタル(アピタル) 2016.03.04 UPDATE

(2016年3月4日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 宮城県南三陸町で、東日本大震災の前は元気だったのに、震災後に歩くのが不自由になって回復していない高齢者が昨年10月時点で約4割にのぼることが分かった。調査を始めた2011年の1・6倍に増加。特に町外に転居した人で、2人に1人と割合が多いという。筋力や心肺機能の衰えが懸念され、専門家は注意を呼びかけている。

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坪谷透

東北大学大学院歯学研究科 助教、博士(医学)、医師

(分類で、分類で「町外転居」と「仮設住宅(町外)」が2つあるのが謎ですが・・・それはさておき・・・)

記事では、町外に出た人の悪化にばかり注目している印象があります。

個人的には別の点が気になりました。

実は、絶対的な変化値を見ると、(町内とか町外とかではなく)仮設住宅よりも、一般住宅の方が悪化してますよね。

個人的にはこの点がとても興味深いと思いました。

町内だろうが町外だろうが、仮設住宅は、それ自体が、1つのコミュニティーとして機能したのではないでしょうか。

仮設住宅では、外部からの支援で、イベントも開催され、そこに住む人たちが、外に出る理由があります。

仮設住宅は、とてもコンパクトにまとまっており、自宅からイベント会場まで、高齢者でも比較的容易に歩いていけるのでしょう。

それゆえ、外に出てきやすいのでしょうね。

仮に最初は知らない人同士でも、コンパクトであるがゆえに、しばしば顔を合わせれば、お友達もできるでしょう。

一方で、自宅含め「一般住宅」に住んでいると、何をするにも億劫になるのでしょうね。

イベントがあっても遠くて歩いていけない。

そもそもイベントの情報も回ってこない。

震災前にいた隣の友人もいなくなったので、訪問する相手もいない(たぶん友人が増えるということは少ないでしょう)。

加えて、震災前は静かだった道路は、大型トラックやバスが行き交う。

頼まれたって歩きたくない環境。

実はつい先週末に南三陸町に行ってきたばかりなので、そんな環境がすぐに脳裏に思い浮かびました。

現状では、正直私も外は歩かないかな・・・、うん。。。


議論が震災と健康の話からやや離れますが、これって要するに、国交省が中心となって現在進めているコンパクトシティー構想を支持する知見な気もします。

*コンパクトシティー
http://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_tk1_000016.html

身体機能も低下し、自分で運転もすることが困難な高齢者は、むしろある程度集団で暮らした方が、外に出やすいのでしょう。

友達にも会いやすいし、イベントにも参加しやすい、買い物もしやすい。

床屋や医療サービスなどもそこに集約されたり、そこになくても、それらにアクセスするためにバスなどは、はるかにより効率的に運用できるでしょう。

結局、そういう環境に住んでいる方が、身体・精神的にもより元気でいることができる期間が延びるのではないでしょうか。

これは被災地の健康についての記事ですが、この記事を読んで、限られた予算・資源で、より多くの人、特に高齢者が、より元気により文化的に暮らしていくには、コンパクトシティーかなと改めて感じました。

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